清水~由比~浜石岳~由比~富士宮~富士
2010年 09月 27日
いつも清水駅周辺まで出てから国道1号(非バイパス)に出るのだが、今日は線路際に出て踏切で静鉄と東海道線を渡り淡島町、入江町と抜けて地方道75号で新幹線の高架下へ。しばらくそれに沿って進んだ後、横砂西町で国道1号へ。
清見寺前の魚格ではまだ11時前、揚げはんぺんはまだ店頭になかったし、熱い物を持ち歩くのは、その後の行程を考えると良くないので、薫製だけ3品購入。マグロ、太刀魚、黒っぽい魚(不明)を購入。黒いのはクジラか何かかと思って買ったが、味は魚だった。何だろう。初めて買った物ではないと思っていたので、何か訊かなかった(残念)。
由比では浜石岳への道の入口を確かめてから、まず桜えび尽くしの膳を食べた。桜えびというとかき揚げ丼やかき揚げとそばが有名だが、油っぽい物を避けたければおこわ膳などもある。由比宿の中心部に「海の庭」という海の見えるレストランがあり、自転車を停めておくにも便利なのでいつもそこを利用する。
ちょうど12時の町内放送が入る。浜石岳へ登坂開始。車が通れそうもないような間口の路地なので入口の道標を見落とさないようにしたい。由比駅方面から来る者にしか道標は見えない。
浜石岳への道から分岐する農道/林道は多いが、道標どおりに浜石岳山頂を目指す。最初は割合になだらかな斜面を登る。畑地や果樹園を抜けると本格的な上り坂が始まる。
路面が複雑に割れている急勾配区間で前輪をとられて、しかも前輪が浮いてしまったため足を着いた。その地点から30mほど自転車を押した。 DAHON Mu-Exのハンドルポストを短くできれば良いのだが、互換性のあるポストの販売はしておらず、個人的に取り寄せねばならないようだ。
野外センターの運動広場手前の急勾配区間で濡れた路面に苔が生していて、後輪がスリップし失速したのでまた足を着いた。ここでも30mほど押して歩いた。
その後はなんとか足を着かずに我慢して登り切った。1時間15分ほどで由比の旧街道から山頂まで来られた。ちょうど昼飯時が終わるころ、下山する車が多かった。見晴らしの良い場所でお茶を飲んだりご飯を食べたりするのだろうか。車道の終点に停車場がありその先に電波塔の施設がある。富士山方面が見渡せるが、このときは富士山は見えなかった。
ここまで由比の旧街道から6.5km、標高差は680m。平均斜度10%! 足を着いた箇所は20%をはるかに凌ぎます。街道じゃないけど、これは箱根の県道732号湯本元箱根線よりきつい。箱根の方は湯本からお玉が池の辺りまでで距離は10.6km、標高差が約700m、平均斜度が6.6%。
自転車を置いて50mほど歩いて三角点のある山頂へ登ると、清水、三保、駿河湾、富士山方面、箱根、伊豆、南アルプスなどへの展望が利く。山頂は芝地になっているが、回りの木立がまだ冬枯れていないので360度展望が利いたわけではなかったが、落葉している晩秋から早春までは絶景を楽しめるものと思われる。
ボトル一本の水は山頂で完全になくなり、下山することに。下山は筋肉には楽だが安全に下るのは非常に難しい。先ほども書いたように雨後の道には苔が生しているは、林道や山道から流れ込んだ小石や土が散乱しているところあるは、大きくひび割れている場所があるは、水切り溝のグレーティングが頻繁にあるは、濡れ落葉や落枝があるはで、けっこう細心の注意が必要。サドルに跨がったまま足裏が地に着くくらいにサドルを下げて重心をなるべく後ろにもっていくようにする。前から登ってくる自動車もあるのですぐ停まれるようにカーブ手前ではしっかり速度を落とす。
この道は道脇に索道や果樹用のモノレールの起着点がいくつもあり、荷下ろしのためであろう、ふもとの方にも山中でもガードレールがない。
無事に下ってきて由比に戻ってきたら今度は地方道76号富士富士宮由比線で富士宮を目指す。以前、富士宮から由比に向かってこの道を走ったが、狭隘区間がたくさんあり、車の通行は地元車だけだったが、静岡市側は全2車線で最近拡幅されたらしい区間もあった。峠を越えて富士宮市側を下り始めると狭隘区間がたびたび現れるが、現在順次拡幅中であり、交互通行箇所が1つあった。ダンプカーもたまに通るので気をつけたい。数年後には由比~蓬莱橋間は全線2車線になるでしょう。山間の細道の趣はなくなるなあ。毎年2回ほど走ってみようかな。
この道では思いがけない褒美をもらえた。峠の向こうに雲を頭に被った富士が見えたのだ。
鳳来橋を渡ると道は二車線だが大型トラックやダンプなどの通行量が多くなるので、非常に正確な走りが要求される。外側線の外は側溝の蓋あるいはすぐに路肩なので対向車がいる間は背に大型車を背負って走らなければならないことになりかねない。そうであってもあまり左端によると落葉や落枝があるので安全なところを走り続けるようにしよう。歩行者もたまにいるので気をつけよう。歩道が全くないのだが高校生が歩いていた。
富士川から峠を越えて下るとすぐに身延線の踏切がありその踏切のすぐ先に「浅間神社南」交差点があり、この地点の手前は渋滞している。慎重に踏切まで進み交差点を渡ると、通りの右側に「さの食堂」がある。ここには8月下旬に来たことがあるが、非常に美味かった。今日ここに富士宮に寄った理由の一つでもある。だが「準備中」だった。16時前に到着したのだが、開店は17時。そこからすぐ近くの「お宮横町」の富士宮焼きそば学会のアンテナショップで食べることにした。大盛り600円。さの食堂とは味や食感が異なるが、それでも満足のいく物であった。
富士宮からは駅南側の市道を源道寺まで走り、そこから地方道176号鷹岡柚木線と175号などでほぼ一直線に富士市内に下る。この道すごく細いのだけど意外と走りやすかったなぁ。工事が停まってしまっている第二東名の橋梁下を潜るところもある。
富士駅からは輪行。自転車を降りると運動が止み、とたんに身体が冷える。来ていたTシャツにサイクルジャージを重ね着し、東海道線の列車内は何とかなったが、自宅近くで乗り換えるころには、気温はますます低下しており、雨天用の蛍光黄色のレインジャケットを着ざるを得なかった。下車直後は雨の止み間だった。なかなか充実した一日であった。