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DAHON Mu-EXのSRAMフロントディレーラーの取り付け部分

1年以上利用して本当の感想を述べられるようになった。

どちらもフレーム、ハンドルポスト、シートポストなど骨格にあたるパーツにはなんの異常もない。剛性も充分で重量も抑えられている。

 駆動系のパーツ(Drive Train)も非常に調子がいい。ただ一点を除いては。
 解決済みなのだが、Mu-EXのブレイズ-オン・タブ(braze-on tab)へのフロントデレーラーの取り付けが初期状態では不安定で、後にパーツを駄目にしてしまう寸前まで何が原因か分からなかった。ボルトとタブの間に位置する特殊な亀型のワッシャーがタブの曲がりと沿わず、結果 ボルトがディレーラーへ充分にねじ込まれていない状態になっていた。ディレーラーの位置がズレやすく、走行中にアウターに掛かりにくくなってたびたび調整を強いられるようになったが、あるときネジ山の摩耗が限度を超えて、ディレーラを固定できなくなった。ボルトはステンレス、デレーラーはアルミ合金。穴の方のネジ山が馬鹿になってしまったのだ。よく観察するとフロントディレーラーのボルト穴の中間辺りにアルミ合金以外の黒い金属(おそらく焼き入れ鋼)が見え、その部分までボルトをねじ込んでおかないと、締め付けに必要なトルクに対抗できるような固定ができないのではないかと考えた。それにはワッシャーを外す必要があり、今はボルトの頭がブレイズオン・タブに直に接するようにし、納品時よりもボルトとディレーラーのネジ山同士の接触面積ははるかに大きくなっている。またボルトがボルト穴内部の丈夫な鋼のネジ山に掛かることでアルミ合金部分のネジ山の金属疲労が起こらないようになっていると思う。
DAHON Mu-EXのSRAMフロントディレーラーの取り付け部分_b0113219_1537101.jpg
 強めのねじ締めや、ねじ締めと緩めの繰り返しによってねじバカを起し易いアルミ合金等はボルトの許容荷重にも耐られる補強が求められ、ヘリザートとかエンザートとか言う手法でネジ山を母材以外のステンレスや鋼で作って挿入し、ステンレス等のボルトに負けないようにすることができるそうだ。SRAM Redのフロントディレーラーでは、これとちょっと違うような気がするが、アルミ合金の脆さを補う仕組みがあることは間違いない。ワッシャーを取り外して奥までボルトをねじ込んだら全く問題なくなった。自転車を組み立てたのはQBEIのだれか。プロが素人より観察眼がなくてどうするんだ!
by hills_mountains | 2010-11-08 20:36 | 自転車本体 | Comments(0)

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by hills_mountains
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