岩殿山~兜岩~稚児落とし(JR中央本線 大月駅至近)
2011年 04月 29日
大月駅から岩殿山入口までは非常に近く、バスやタクシーに乗る必要がないのがいい。山城の跡までの登りはきちんと整備されていて登り下りしやすい。山頂で陽に輝いていた若葉を撮影。産毛がきらきらしている。本来ならば山頂から富士山が見えるのだが、この日は雲が掛かっていて麓の方しか見えなかった。
道端で見つけた小さな花:筆竜胆(フデリンドウ)
大月駅〜岩殿山への登山道に兜岩〜分岐点がある。岩殿山にはこれまでにもう2回来ていたので、この登山道の存在は知っていたが、時間に余裕があったので行ってみることにした。
鎖が打ち付けてあり、それを頼りに岩場をよじ登る道と、それを回避するルートがある。
一枚岩の斜面に打ち込んだ鉄筋を手掛かりに壁面に作られた20cmほどの幅の足掛かりを渡り、鎖場を上がる。写真右では人がよじ上っているのが見える。
稚児落とし。織田軍との戦に破れた武田の残党が岩殿山を目指して落ち延びようとする際に乳飲み子が泣いて居場所が知られるのを恐れて、この岩場下に投げて、その母も身投げしたという謂れがある。
現在ではそんな謂れがあることなど微塵も感じられない。大月駅から岩殿山の城跡までは遊歩道と言っていいくらい整備されているが、岩殿山に登った後、兜岩、稚児落としを経て浅利に降りてくる場合は、天気が良い日を選びたい。浸食でところどころ急な山道になっている。雨の日やその翌日は足下は悪くなりそうだ。見晴らしの良い絶壁の上に立つことができる場所がいくつかあるが強風の日は怖そうだ。この日は穏やかで、お握りとお茶で一服した。
岩場付近でよく見かけた花。
ツツジ。もう少しで見頃というところだった。
イカリソウを横から見たところ。上から見ると十字に見える。歩道の側でよく見られた。