国内の販売代理店に注文すれば手に入るのかもしれないが、補修パーツはウェブショップには掲載されておらず当然値段も示されていない。インターネットで検索していて目当ての物を売っていたのはhttp://www.thorusa.com/だけ。PayPalで決済できるので注文した。DAHON Kinesix Pro用。SAPIM GIO-14 Leader Spokes 180mm とSAPIM 14GSI Upside Down Nipples 12mm 1/2"
上が現在張られているスポーク。両端が2mmでそれ以外の部分が若干細いButted spoke。下は2mm均一の太さのStraight spoke、今回手に入れたもの。太いから丈夫という物でない。半ばが細いことによって衝撃をたわみで分散させる効果がある。
今回Straight spokeに切り替えたことが吉と出るか、それともあまり変わらずに1年毎に1本の割合でスポークがポリポリ折れていくのか、試行するしかない。
さてスポーク張りを自分でやるか、それとも近所の掛かり付けの自転車店に持ち込むか。今回はスポークの本数が少なくて調整がデリケートそうだから任せた。調整用にインナーニップル回しとかテンションメーターとか手に入れたのだが、フレ取り台がない。
インターナル・ニップル(SAPIMの商品名ではUpside Down Nipple)はリムの中からしか回せない。走行中に折れた場合、予備のスポークを持っていたとしても、タイヤ、チューブ、リムテープを外しニップル穴をむき出しにしなくてはいけない。しかもほとんどの携帯工具には3.2mm角のインターナルスポークソケットレンチが組み込まれていない。私が応急措置した時は折れたスポークだけ純正ではなくニップルも通常の物を逆さにして使っていたため、ニップルを逆さにし頭のマイナスドライバー用のスリットを使ってテンションを掛けた。純正品のUpsideDown Nippleは一番上の右の画像を見れば分かるように、リムの内側に接する部分はナメコの頭のように丸い。現場で応急措置するにも3.2mm角のソケット・レンチが必要だ。
インターナル・ニップルを使うとリムの表からはスポークが直に飛び出ているように見える。ニップルの凹凸がないため空気抵抗が小さくなり見た目もすっきりしているが、かなり隙間が大きくリムテープを剥がすとたくさんの塵芥が付着していた。水も入りやすいはずだ。この種のリムの中は通常のニップルを使ったリムよりも汚れているはずだ。
この記事に登場しているホイールは実は前輪。後輪はすでに替えスポーク&ニップルとともに輪業に託している。後輪の組み直しを依頼する前に、カセットスプロケット(後ろギア)、タイヤ、チューブのほか、リムテープを外したのだが、リムテープの粘着材がほぼ全量残ってしまった。アルコールやホワイトガソリンで弛めて布で拭き取ろうかと思ったがあまり効果がなく、修理から戻ってきてから払拭せねばならない。同じ轍は踏むまいと前輪はヘアドライアでリムを熱しながらテープを剥いでいくことにした。97%はきれいに取り去ることに成功。残った粘着材はアルコールを染ませた古布で擦り落し、このとおりリムフラップを装着。
透明のフラップから透けるスポークニップル穴。けっこう値の張る機種なのだからこういう部分も最初から気を使ってほしい物だ。このPanasonicのPoly-Lite (H/E20×15mm)は今回初めて使うのだが、何度かサイクリングに出て耐久性が確認できたら、また使ってみようと思う。