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青海(新潟県糸魚川市)から子不知を歩く

富山に滞在中は本当は飛騨の神岡や高山や平湯温泉や安房峠や乗鞍岳などに自転車で出かけることを考えるのだが、今夏は天気が安定しない。北陸でも同じ。山沿いは通り雨のような物でも激しく降る。海沿いは比較的多雨を逃れたが、にわか雨は多い。
ということで自転車ではなく青春18きっぷで青海まで出かける。海は穏やかなので子不知を歩くことにした。海岸の小石に珍しい石がわずかに混じっているのだ。

 写真は北陸本線からの富山平野の写真。田園地帯の晩夏の典型的な色。稲穂と大豆の色。
青海(新潟県糸魚川市)から子不知を歩く_b0113219_23432718.jpg
 
 青海駅で下車し、青海川の河口付近から海岸に出る。そして小石の浜の波打ち際を見ながら西に進む。国道8号線の旧ドライブイン勝山の下に、このように浜に突き出た奇岩がある。波があるとこの岩の先端まで洗われるため、この岩の向こうに行くのが難しい。昔は親不知にしろ子不知にしろ浜がもう少し広かったそうだが、海岸や河川の崖の崩壊を止める治山治水工事によって石や砂の元が供給されなくなって、浜は痩せた。
青海(新潟県糸魚川市)から子不知を歩く_b0113219_23432797.jpg
 
 この時間は潮の動きが少ない若潮の退潮時間帯の中頃で、しかも一年のうち最も波が穏やかな時季でもある。この辺りには滝がありこの岩の辺りは落水と呼ばれている。当日は水が少なく、苔が生えていてとても飲んだり顔を洗ったりできたものではなかった。緑色できれいではなかったので写真も撮っていない。まだ山に残雪がある頃には水量が多く、水温も低くコケもないらしい。
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 落水の岩は白い硬い層の間に灰色の比較的柔らかい層が入っていて、そこだけ浸食や風化で抜けていく。溝や窪みが多い。
青海(新潟県糸魚川市)から子不知を歩く_b0113219_23432738.jpg
 波の穏やかな日が続くと珍しい石は打ち上げられない。波打ち際に残された数少ない貴石を見つけられるのは目利きであり運も良くなくちゃいけない。石拾いは程々にして雨粒がぱらつくようになってきたので帰途についた。ピクニックでも石の浜を歩くのはかなり体力を使う。暑くはなかったのだがよく汗を掻き、良い運動になった。

 
 帰りの列車内から撮影。上層の雲間から漏れた陽光が下層の雲の上面を照らしている。魚津辺り。
青海(新潟県糸魚川市)から子不知を歩く_b0113219_23432735.jpg




by hills_mountains | 2014-08-21 23:59 | 公共交通機関の旅 | Comments(0)

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