トイレのタンクから便器内にちょろちょろと水漏れ

家に備わっているトイレは水洗タンク密結型S731Bという品番で20年以上前に流行った形だ。タンクの手水鉢付きの蓋を持ち上げて覗いてみると、浮子球の浮上で閉まるはずの弁から漏っているらしく、タンク内の水がオーバーフロー管から便器内に溢れ出ている状態だったのだ。まだ症状が軽かったが微かに音が聞こえたので気が付いた。
 早速TOTOのウェブサイトの「アフターサポート」で『トイレのトラブル解決』を見てみるとぴったりの症状が見つかった。「ボールタップの部品を交換しよう」および その工程に関連して袋ナットの中に仕込まれたストレーナーの清掃もするので「タンクの水たまりが遅い タンクのお掃除方法タイプ1」を熟読。交換するパーツの品番も確かめて控え、近所のホームセンターへ。後で作業するためにも、作業工程のページを印刷しておくのでも良い。
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 THY584-1というボールタップのピストンバルブを探すとすぐに見つかった。440円。店にはもう一種類あるが、それはタンク内の水位を調節できないタイプで、家で必要としている物ではない。トイレの型番に互換性のある物をしっかり確認しておいてもタンクの中の交換対象のパーツをよく見ておかないとどちらが必要か分からなくなるのだろうな。今回、タンクのボールタップの取り外しと解体をせずに、ウェブサイトで確認しただけで買物に行ってしまったが、交換しなくてはならないバルブを持って買物に行くのが確実だ。また現物があれば後で話すように別のもっと安い修理の方法を発見した場合は現場でそちらに変更できる。しかしその場合は分解した後かなりの時間を置くので、どのパーツがどんな順番で並んでいたかを記録しておく必要がある。TOTOではボールタップの展開図(例えばTHYS4A 横形ロータンク用ボールタップ 展開図)などをPDFファイルでダウンロードできるようにしているが、20年以上前のトイレに付いているパーツも一度も交換していなければ同じ年月を経ているのであって細かなところは変更があるので、現行品と全く同じというわけではない。その他、合成ゴムのパッキン2個組THY91610とボールタップとタンクの陶器の間に挟まっている合成ゴムパッキン(大)は探したがなかった。こちらは別の機会に交換する必要がある。その他、フロートバルブという洗浄レバーに鎖で直結された合成ゴムの半球状の栓も交換しなければならない。水に浸りっぱなしのゴムパーツは10年で交換するのが望ましいそうだ。表面が分解されて脆くなっている。手で触ると手が黒くなるような状態では遅かれ早かれ水漏れが始まる。水周りの黒いゴムのパーツだけだと1000円を超えることはない。一品200円から900円くらいだ。
 家に戻ってきて早速 ウェブサイトで紹介されている手順で作業を開始。古いタオルをいくつか用意しておくと良い。まず水道管からの水を止める止水栓を閉める。タンクの水を排水する。止水できているのを確認して、タンクの蓋を取る。手水鉢になっているタイプは蛇腹パイプを外す。それには工具は必要ない。手でプラスチックのナットを外す。タンクへの給水管をボールタップに接続するための袋ナットと、ボールタップをタンクに固定しているツバ付きナットをモンキーレンチで緩めてバルブタップ一式をタンクから取り外す。
 そしたら、作業しやすい場所まで運んで作業しましょう。バルブの交換には蝶ネジを緩めるためにペンチが必要です。このネジを締める時は馬鹿力は要らないが長年水に曝されて固着しているので緩める時に力が要ります。蝶ネジを外すとバルブが顔を出す。
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 購入してきたバルブと同じ規格の物だが、素材は真鍮だ。その先端に水を止めるためのパッキンが仕込んである。実はこの頭のゴムの部分の交換パーツを、これだけでも今回の水漏れは直りそうだと思いながらホームセンターで見ていた。しばらく悩んだが、バルブがプラスチック製ならゴムだけでなくプラスチック部分も替えないとならんだろうと判断した。しかし前述したようにこのパーツを持って店に行っていたら、このゴムの先端部のみ交換することにしていただろう。
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 ゴムのパッキンは扁平なフジツボ型で、バルブ金具に押し込まれていて、小型のマイナスドライバーや串の先でこのように取り外せる。このタイプのパッキン2個と今回購入した樹脂製バルブ用の被せて固定するタイプのパッキン1個のセットで220円。一袋で家の2つのトイレのボールタップバルブを修繕できたことになる。
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前述したゴム製品を全部交換してもトイレ一つ千数百円で水漏れを起こしやすい個所をすべて手当てできる。

 今回はバルブ全体を新品と入れ替える。逆の手順で蝶ネジを締めて組み立てる。陶器とボールタップに挟まれていた大パッキンは押しつぶされて劣化していたが、ヒビ割れはなく直ぐさまパッキンとして用をなさなくなるような物ではないので、石鹸で洗ってからOリング用のシリコンを極薄く塗っておく。
 
 次にタンクの外の給水管に付いている袋ナットの中からパッキンとストレーナー(濾し網)一式を取り出す。ここをどんな順番と向きで入っていたかよく覚えておく。この作業時には手が黒くなるので写真は撮っていない。「タンクの水たまりが遅い タンクのお掃除方法タイプ1」でよく確認してください。ストレーナーにはほんの少し砂粒が付いていた。これを歯ブラシで擦り洗いし取り除く。ストレーナーをサンドイッチしているパッキンも交換すべきだが、今回はよく洗って前述のシリコンを薄く塗布。そして袋ナットの中に戻す。ボールタップの給水口の方にもパッキン1つと樹脂の整流パーツが仕込んであるが、最近のボールタップには別の場所にそのパーツは付いているらしい。THYS4A 横形ロータンク用ボールタップ 展開図は参考にならないので、仕組みを良く観察して後から元の状態に戻せるようにしておく。パッキンは単純な平らな物ではなく裏表(左右?)で構造が異なるのでどの向きで入っていたのかよく覚えておいた方が良い。

 今回無駄な漏水が止まったが、年を越したらゴム製品一式全部交換して、劣化したパーツによる水漏れの可能性をゼロにするべく先手を打っておこうと思う。

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by hills_mountains | 2014-12-27 02:56 | 家電や住設のメンテナンス/修理 | Comments(0)

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