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Panasonic ORCD01Fのメンテナンス

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 9月上旬のツーリングの後、屋内に取り込んだままずっと置きっぱなしにしていたら、チェーンのプレートに錆が生じた。ツーリングの最中に雨の中走ったのでオイルが落ちてしまった。そのまま、油切れの状態で空気中の水分に触れて錆びたようだ。
 チェーン切りでチェーンを切って、シトラス・オイル・デグリーサーに浸けて時間をおき油泥を落とす。廃液はレジ袋に入れた古靴下に染み込ませて燃やすゴミとして廃棄する。ウエスでぬぐっても錆は落ちないので、研磨砥粒が着いた3Mスコッチ・ナイロン・タワシで磨いた。その後、トレーの中で食器用洗剤を隅々に染み込ませて振り動かしながらピンやプレートの内側の油汚れを溶かし出した。よくすすいだら屋外で振って水を切りウエスで拭いて天日で乾かす。
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 後輪のカセットスプロケットを外して分解して汚れを取り去る。
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 バットの中に並べてシトラス・オイル・デグリーサーを少量注ぐ。歯車の両面にデグリーサーを着けてウエスで拭いて汚れを払拭する。歯と歯の間を念入りに拭く。低速ギアは3枚組なのでデグリーサーを染み込ませて布で拭く。歯と歯の間や歯車の間にウエスをしっかり当てて汚れを払拭する。黒い輪は歯車間のスペーサー。
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 汚れが落ちて綺麗になった。
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 あらかじめ後輪のリムやハブの汚れを食器用洗剤で洗浄しておいた。フリーボディーに歯車を順番に戻していく。
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 スペーサーに大きさの違いも裏表もない。
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 歯車のプレートには裏表がある。間違った入れ方はできないようになっている。
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 正しい向きで歯車をフリーボディーに挿すと切り欠きとリブがぴったり嵌まる。
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 最近の歯車のデザインは複雑だ。
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 ロックナットのねじ山にうっすらグリスを塗っておく。
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 ロックナット回しを挿して締め付ける。
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 締め付けの時はモンキーレンチだけでできる。
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 後輪を股の間に挟んで立ち、前屈して上半身の体重を掛けてレンチをぐっと押し下げる。トルクは40Nmと書かれているが、トルクレンチはないので、自転車店での作業を見た時の力のかけ方を真似ている。ペダルの締め付けトルクに匹敵する力が必要。
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 車体に付いたままの他のパーツやフレームの洗浄を終えたら、デスクブレーキのパッドを外す。ボルトの抜け止めピンを抜く
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 ボルトをレンチで緩めて抜く。
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 取り外したパッドとスプリング。パッドやディスクが削れた塵がこびり付いている。
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 食器用洗剤で洗う。これは後輪の純正パッド。
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 こちらは前輪のシマノのパッドB01S。パッドの汚れが純正よりも多い気がする。
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 きれいにブラッシングしたパッドにアルコールを浴びせてしっかり脱脂しておく。
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 アルコールは高価な無水エタノールではなくて、メタノールとエタノールを混合した燃料用でいい。パーツクリーナーがあればそれでもいい。
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 ディレーラーやブレーキの摺動部に油を差してから、ブレーキパッドを戻し、車輪を戻し、チェーンを取り付ける。チェーンフックで両端を引きつけて固定しておく。
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 持ち合わせの接続ピンがなかったので、以前購入しておいたコネクティング・リンクを使うことにした。コネクティングリンクはピンとプレートの役目をするので、チェーンの一端のプレートを抜く。チェーン工具でピンを押し出す。
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 ピン2本とプレート2枚の代わりにコネクティングリンクが入る。
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 今回使う11速用チェーンのリンクは台湾製。YBN(ヤーバン)QL11
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 プレートに矢印が見える。先がチェーンの輪の内側を向くようにする。チェーンに差し込む。
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 引っ張るとカチッと音がしロックされる。
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 チェーンリングに接している様子。
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 スプロケットに接している様子。
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 チェーンのつなぎ目に一滴ずつ油を差し、余分を軽く拭き取りつつプレートの側面に油を薄く馴染ませる。家の前の坂道で試走して変速器とブレーキをテストしてメンテナンス終了。
 明日まとまった距離を走ってみるかな。

by hills_mountains | 2016-11-04 18:15 | 自転車メンテンナンス/修理 | Comments(0)

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