無患子の木のころころと鳴る実

 横須賀市の横浜市寄り、旧海岸の岩の上に古刹がある。かつては湊の奥の目印であった松の大木は今はないようだがその子孫にあたる赤肌の美しい松が2本、急登の参道に見られる。檀信徒以外には訪れる人の少ない寺だと思われるが、お堂の手直し、樹木の剪定や草引き、掃除が境内の隅々まで行き届いている。
 門前に自転車を停める。そこに早速無患子の実を見つけた。賽銭を握りしめ、お堂の本尊様を参ってから、無患子の木の下へ。
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 風の強い日が多かったが、おおかたは誰かが拾ったか掃除した際に片付けられてしまったのだろう。しかし、実はまだたくさん枝先についている。昨夜の風でもかなり落ちたのではないだろうか。秋、果皮と液果部は湿潤性と弾力性が高く、初冬に落ちているものを拾って中の種子を出そうとすると結構指先に力がいるし手がべたべたになってしまう。冬の間にどんどん乾燥して硬くなり、中の種子が果肉と離れてくる。早春に拾ったものは振るとコロコロと優しい音がする。 中には黒い玉状の種が入っている。果皮を割って取り出した時には液果が乾燥して張り付いているから輝きもなく綺麗ではないが、お風呂に入った時についでにタライで湯洗いすると曇りも産毛も取れて、漆黒の玉になる。
 硬い殻なので穴を穿つのが非常に大変なのだが、数珠に加工したり、紐に通して装飾としたり、羽根突きの羽の錘としたり、丸のまま身に付けてお守りにするなど、なぜか人を惹きつける。粒の小さなものはお手玉の中身にしてもいいかもしれない。 寺院にあることが多いが、公園に植えられていることも多く、都内では少し大きな公園に行くとたくさん拾うことができる。調布の深大寺は人が多くムクロジのことを知っている人が多いので、ほとんど落ちていない。すぐ隣の深大寺植物園は入場料を払わねばならないが、ムクロジの巨木の木立があるのでたいがい拾える。ムクロジは鳥や動物は食べないようだ。そのような光景を見たことがない。ただし、ムクロジの硬い種に小さな穴を開けて中身を食べる幼虫がいることがある。種子を洗っているとたいがい出てくる。
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by hills_mountains | 2017-02-27 13:56 | 山林作業ボランティア | Comments(0)

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