東京湾フェリー輪行で南房サイクリング

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 南房に行くと通りがかりの直売所やスーパーで食品を買うこともあるし、山や海岸で拾うこともある。ジップロックや保冷袋をパックに詰めてDAHON MuExで出発。東京湾フェリーの時間があるのでキビキビと走り、3、4のロード車を抜く。久里浜について開国橋の信号を右折するとすでに接岸済みの船体が見えた。まだ車両の下ろしが済んでいないのか乗り込み予定の車両は待っている様子だった。近づいてみるとまだ接岸したばかりだったことがわかった。急いで輪行の支度をし往復旅客乗船券を購入して、車両乗り込みの客よりも早く客室に入って窓際に座る。
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 朝、水とはちみつスプーン一杯で向かい風を浴びて25km走ったので、しっかりと食事。全粒粉パンケーキミックスに荏胡麻をゴマミルで擂り潰したものをどっさり入れて焼いたパン、それに船内で購入したいわしバーグと飲み物で栄養補給した。
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 強風の割にはまだうねりは高くなく快適な航海で金谷港に着岸。下船口は混むので一番最後に下船し自転車を展開する。そこから南下するのに海岸沿いを走る。鬼の洗濯岩が南房の海岸の特徴。干潮時はこんな感じになる。
 山で蕗でも摘めれば良いなと思っていたが、磯でも何か拾えないかと下りてみた。ウニやサザエのほか魚屋や海鮮土産屋で売られているようなものは密漁とされるが、ワカメをはじめとした海藻、岩に張り付いた小型の貝などはとっても構わない。まずワカメを3株摘んだ。
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 それから探したのがこれら。小さなものが無数に集まっているのは良く見かけるが、大きなものはこの辺りでは見つからない。塩茹であるいは味噌汁用としていくつか剥ぎ取らせてもらった。小さなものはなるべく取らず、採る分を1集団のうちの3分の1くらいに留めておく。
 このほかに殻の長さ5cmくらいのカサガイを4つ採らせてもらった。
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 保田から鴨川方面に長狭街道を走る。横根峠を越えると八重桜が綺麗だった。
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 横根峠からさらに二つ丘を越えて鴨川市に入り、長い坂を一気に下ると平塚という信号がある。そこを右折する。細い農道などを通って大山不動尊や千枚田まで行くことができる。当たり前であるが、見通しが悪く、代掻きや田植えの時期なので地元車優先でゆっくり走る。
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 景色を見ながら棚田の間を登っていくとやがて尾根上の道に至る。大山不動尊方面と大山千枚田方面への分岐点だが、今回は磯でかなり時間を使ったので大山千枚田方面に向かう。林内の涼やかな道を進むとやがて急な下り坂となり、大山千枚田のある地区に出る。写真の田んぼは観光客や棚田倶楽部の会員が集まる急斜面の圃場ではないが、西向きの斜面も非常に綺麗に管理されている。
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 こちらの写真はほんの数メートル動いた場所から露出補正してスカイラインをはっきり撮影してみた。房総独特の山の風景だ。
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 分水嶺を越えて有名な棚田へ至る。土偶の影が長く伸びていることからわかるように、もう日が傾き始めているのが分かるだろうと思う。午前中や昼過ぎは田植えした会員もいたはずだ。
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 ただ見物に来る人の駐車場は棚田の斜面の中腹にある。そこから一番上まで登ってくるものは少ない。100mもないのだが人間怠惰になったものだ。
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 大体の人がこんな写真を撮って帰っていくのだろう。駐車場付近の見晴らしのいいところから。
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 駐車場よりも少し下の方から。この辺も人が少ない。まこと怠惰の極み。
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 斜面の下の方まで見に行って登り返し、分水嶺を越えて元来た道を辿る。斜度のきつい坂が一本ある。その林内の道の路肩にたくさん蕗があり、ところどころ間引くように摘ませてもらった。
 再び農道を辿ってゆっくり降りる。ポツポツと都会から移り住んだような人がいる。週末と祝祭日にはカフェをやっているようだ。今日はやってなかったが家族で敷地の草刈りをしていた。
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 一番上の何枚かの田は作付けがされないようだ。草は刈ってあるが代掻きもされていない。麦とか空豆とかサヤインゲンでも作ればいいのにと思ってしまう。景色も良くなる。房総は猿とイノシシの害が大きくなってきており、田畑のほとんどが電気柵で囲まれている。この写真は万歳よりも高く腕をあげて撮影している。無線レリーズを買ってあるのにこんな時に使わないなんてもったいない。片手でスマートフォンを差し上げて、もう一方の手で小さなリモコンのボタンを押すだけでかなり高いところ低いところから撮影ができる。これからは持って出かけることにしよう。
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 農道脇に屏風のような細竹の藪があり、その陰で美しく咲くシャガの花に止まる。複雑な形態の花びらと色の組み合わせが良い。斜面の土を根張りで押さえ込む役割もあるようだ。
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 農道は九十九折に降りてゆく。鳥居がある丘の上の方を撮影。キジのオスの頭が見えたのだが、写真では映らないなぁ。
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 夕刻の陽光が田の面に写り込んで眩しい。カエルが鳴き始めている。夜はもっと凄い音量になるだろう。
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 麦が育っている。作付け面積が2畳程度と小さいので麦茶として自家消費するのだろう。
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 長狭街道の平塚交差点に戻って横根峠・保田方面に長い坂を登る。峠の手前の山中というところから志駒もみじロードを下る。このルートを走ると保田経由で金谷港に戻るよりも距離が増すが、この道路の終わりのあたりに不動尊の泉といって岩の割れ目から水が滔々と流れ出ているところがある。ここで自転車に付けているボトルと2Lプラティパスに水を満たす。近くに産直小屋がありご近所の農家の作物や採集品が並ぶのだが、ここに至った時間が遅かったためしまっていた。空豆があれば買おうかと思っていたのだが残念。
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 2kg増したバックパックを背負い、上総湊に降りる。国道127号に出る前の町の中に吉田屋というスーパーマーケットに立ち寄る。帰りのフェリーの中で摘む惣菜と飲み物、地場物を探して茹でてあるイチゴガイ(ツメタガイ)を購入。全然時計を見ずに走ってきたのだが、金谷港の手前のトンネルを抜けて見えた白浜丸はこの日の最終便。旅客や車両の下船が済んでおりちょうど、乗船のアナウンスがあったところだ。南房は何度も通っているのでこういう勘が働くようになった。
 手早く自転車を畳んで旅客改札口から乗り込む。自動車の積み込みがようやく始まった頃で船内の座席の半分ぐらいは空いている。窓際の静かそうなところに座して、空腹を満たす。持参したパンケーキと吉田屋の子アジの唐揚げ、今回初めて飲むゼロ飲料で出港を待つ。船内の食べ物や飲み物はお祭り価格。しかもいつも同じものばかりなので、最近はいわしバーグ以外は食べない。時間があれば保田周りの場合はODOYA鋸南店、上総湊周りの場合は吉田屋で何か買って金谷に戻るのが最近の習慣だ。
 10数年前まで保田駅前にニコニコ小売市場というスーパーマーケットの初期の頃の形態の店舗があり、かなり地場産品を置いていた。ノリやひじき、アサリ、ギラ(オキヒイラギの子)など魚の干物、鯨のタレ、地場産の旬の路地野菜など、ピーナッツ製品、南房の米や酒、菓子など色々買っていた。住民が買う値段だから土産物店で同じものを買うよりも良心的な価格だった。山間部の住民のために送迎車まで走らせていたが、もう跡形もなくなっている。寂しい限りだが、小学校が閉校になり最近そこを道の駅にしているような町だ。都会から田舎へ遊びに行くには手頃な距離だから日中は訪問客が多いが、住民は減っているのだろう。富津館山道路で車の便が良くなったが、それもかなりの変化をもたらしたようだ。あちこちにできた道の駅の産直品は地元の人も買いに来るのをよく見かける。
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 帰宅は10時ごろ。久里浜からの帰りにも地元のスーパーに寄ったので、バックパックは満杯。酒1リットルを含む1.5kg増だ。
 帰宅してから生ものを下ごしらえし、すぐに食べられるもので深夜酌。 起伏に富む100kmほどを走ってきて疲れているはずなのに日を跨いでから就眠。

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by hills_mountains | 2017-04-30 23:59 | 自転車旅/輪行/ポタリング | Comments(0)

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