靴の修理に使える弾性接着剤で13日に修理したKEENサンダルは、昨日、海岸を歩く前までは靴底はしっかりとミッドソールに着いていたが、宮崎海岸で石の浜を歩き、波を被ったりしたために、接着面が剥がれてきた。接着剤は貼り付けたい対象物の両方に薄く塗り、5〜10分待って半乾きにしてから張り合わせるのだが、接着剤と対象物はよく張り付いていた。剥がれたのは接着剤の同士の接触面だったので、ちょっと乾かしすぎたのかもしれない。接着剤が弱いわけではなさそうだ。
ちゃんと着いている部分がまだらにあるので、その状態でも歩くことができた。上諏訪駅を8時台に出発し、茅野から歩いて4kmほどのところにあるJマート諏訪店でサンダルかなにか代わりのものとなる履物を買うか、なければ瞬間接着剤で簡易補修して帰宅するまで持たせようという魂胆だった。
茅野駅から段丘を下りていき、甲州街道をしばらく歩き、上川を渡って開店直後のJマートに到着。この店舗は小さめだがドッグランがありペット用品が結構揃っている。ガーデン家具も多い。空いた店内を色々と見て回る。地域の人が必要としているものが揃えてあり、DIY素材は大きな木材まであるが、建築業者が資材調達のために使っている雰囲気はなく、ちょっとこじんまりしている。出入口に展示品があり面白いので取材した。
履物は安全靴等を含めて極めて一般的な品揃えで、サンダルもあったが、タビ靴などとも迷い、試着して靴底が厚めのヒールストラップ付きのサンダルを購入。店の敷地を出て道端で履き替えた。まだ10時頃なのに11時半に開店する中洲のピッツァ サンタローザに向かう。GoogleMapで経路のヒントをもらうと、水路(一級河川 船戸川)管理用の未舗装路を諭された。100mもなかったけれど、ここを誰が道として認定したんだろうか。衛星写真では公道かどうかはわからないはずだ。ローカルガイドかなぁ。
草に前日の雨の露が残っていたようで、足はびしょびしょになった。サンダルは樹脂製なので問題はないが、湿ると靴づれを起こしそうだ。
日差しがきつくなり、時間調整のためコンビニに寄る。サーバーで自分で淹れるアイスカフェラテとチキンを頼み、店の一角のテーブルで食す。ここでサンタローザの開店時間までの間を少し詰める。ミッドソールのウレタンにも小さな亀裂が見られるようになった劣化の極みのサンダルはここで密かに廃棄した。りんご園とその周りを囲う柵に這わされた葡萄。我が家もこういう果物垣・蔓物野菜垣を一部作ってみるかな。
サンタローザのある中洲地区は水田が多い。
正月には地下茎の部分を食べる。これはクワイ。花も咲いていた。
お店の前に着いてしまったがまだ開店時間前。なおも水田などを見ながら散策する。
結局、これまでと同じものしか食べなかった。今度は別のものを食べるとしよう。会計は非常に懐に優しい。駅からは遠いのでやはり輪行時に明るい時間帯に寄りたい。
お店の前から諏訪湖の方角に歩くとしばらく中小企業の事業所がある。農地に囲まれているので、土地の使い方が綺麗だ。道路も金属片や油が染みていたりしない。その小さな事業所団地を抜けて路地を歩く。蛇行する宮川の文出大堰に出た。
中洲地区は元々は全域農地だったに違いない。大昔は間違いなく湿地だ。
古い道の名残だろう。二車線の道路が並走するが、こちらを行く。
豊田小学校の裏を抜けて県道16号に至る。この道路の沿道も事業所と農地が混ざる。看板がグラデーションになっている。上手いこと表面の青いシートが割れて捲れ上がっている。
水田脇の水路。水面に派手な波紋が見えたので、近づいてよく見ると久々に見たなぁ。本来水面にいる生き物ではない。カエルではない。アメンボじゃない。一緒にある歌に出てくる生き物だ。
諏訪湖ガラス美術館のそばに出てくる。JAさざなみ新鮮市で直売品を購入した後、上諏訪駅を目指す。
夏の諏訪湖はこんなだ。これも温暖化の一現象だろうか。菱が覆い茂っている。これが厄介なのは船の航行ができなくなるとか、冬に葉や茎が腐るとかいうだけではなく、秋冬春に湖岸に大量に打ち上げられる菱の実。刺刺の黒い実で打ち上げられたものは中空だが非常に固く踏むと怪我をする。マキビシ(撒菱)とはこれのこと。湖岸にこれが黒々とたまるので掃除が大変だ。施設のあるところでは掃除がなされるが、何もないところでは、一年中黒々と堆積している。私は何かに使えると思って綺麗なものを拾ってくるが、今のところ何にも使っていない。
水草の刈取機、スクリューではなくて外輪を回して前進や方向転換をする。人が歩くよりも遅い速度で進む。刈り取り口の左右にヘッジトリマーのような刃が付いていて、後部の荷台に繋がる水揚げコンベイヤーの幅にカットする。稲刈り用のコンバインのように水草を外側から中心に向かって渦を巻くように刈り込んで行く。浅いところはこの機械で刈れないから和舟で接近して集めていくのだろうが、かなりの面積が菱で覆われているため気の遠くなるような作業だ。刈り取った菱は水分が多いため焼却も堆肥化もすぐにはできないだろう。結構厄介そうだが、ホテイアオイなどと同じように少し乾かした後に堆肥化するのが理想だろう。
陸から近いところはこれが活躍するのだろう。
リンゴかなと思ったが樹皮の色も樹形も違う。風で袋がけが外れているものがあったが、実が楕円球型をしていた。カリンかもしれない。
諏訪湖はユスリカが多く発生するので燕や蜻蛉が多い。個体数だけでなくて種類も多い。風が強い日には湖岸の樹木の風下にたくさん蜻蛉が群れている。この画像では見づらいであろう。
画面中央の水面に浮かんでいるものはダックツアーバスだ。諏訪湖はガラス美術館のそばが発着場所になっている。おそらく下諏訪の方に横断するのだろう。
上諏訪温泉の高級旅館街に残る花火大会の余韻。敷地の一角に舞台を設えて椅子を並べている。宿泊客用の観覧席だ。湖岸にも湖上の艀や桟橋の上にも観覧席があった。前夜のことなのでまだ片付けができていない。花火の打ち上げは花火大会だけでなく夏休み中は毎晩8時ごろから数百発打ち上げられている。
茅野駅から15km弱の道のりを歩いて汗もかなり掻いた。駅に近い片倉館の千人風呂は浴場設備は普通の銭湯と変わらないが、黒い球石を沈めた胸高の水深の槽がある。洋風の石造りの内装で立派だ。2階には休憩できる大広間があり、座卓エリアと椅子テーブルエリアがある。
片倉館2階で冷たいのを一杯。
汗が引いて館を出ると外気も少し冷えており、湯上りのさっぱり感を保ったまま、ひたすら列車移動。
青春18きっぷも残すところあと一回だ。