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岩泉町を発つ前に宇霊羅山に登る

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 毎日眺めてると登ってみたくなるものである。宇霊羅はアイヌ語。風呂のために通っていたホテルにウレイラの逸話がパネルにして展示してある。
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 29日(土)朝は回復に向かう前の曇りで、気温が上がらない。食パン、ハム、チーズでサンドウィッチを作り、食事し弁当を作った後、昨夕洗濯しておいた衣類を見に行ったが、まだ湿っていた。
荷物をまとめておき、登山に必要なものだけをザック詰める。これは念のため熊避けとして購入。駄菓子屋でも手に入れられる物で火薬のカートリッジを詰めて引き金を引くだけで、陸上のスターターピストルのような音がする。これはいつも寄るスーパーや薬王堂ドラッグストアにもなく、衣料品のいずみやで購入した。爆竹もあるが、ライターで点火して放らなければならず、連発させたくない場合は解さないといけない。熊鈴は千数百円する。ホイッスルは持っていたので、鈴は買わなかった。
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 9時過ぎてから登山に出発。岩泉町B&G海洋センターの背後に聳える宇霊羅山、標高600m。麓の清水川沿いの道が標高100mなので標高差は500m。時折雨がぱらつく天気。
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 インターネット上の山行レポートで岩泉郵便局近くの路地を入るとあったので、局の周辺を探したが、この記述はかなり大雑把で、本当は、国道455号のバス停「岩泉下町」のそばの信号で、清水川右岸の道に入る。
 水力発電所のそばの路肩は大きくえぐられている。
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 対岸から見る。この発電所はB&Gのすぐ川向こう。B&Gの裏の橋を渡れば近道だった。
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 さらに上流へ進むと道は川から離れ、ほどなく宇霊羅山登山口の案内が見える。ここから小さな集落を抜けて林道を登っていく。
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 林道の起点近くに何軒か家があり、その後、畑を左に見ながら大きくカーブし、山際を走る発電所への導水路を越えると道は木立に囲まれる。
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 砂利道になる。
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 登山口案内の看板からちょうど1kmのところに人工林縁の作業道の入口がある。
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 軽自動車が通れるくらいの作業道から踏み跡の歩道への道標。
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 沢沿いの湿った場所を抜けると、ザレ場を通過。歩道は石が均されて歩きやすくなっている。
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 ザレ場を抜けるとだんだんと勾配がきつくなる。斜面に泥の堆積はなく足場はいいが、落ち葉が溜まっている場所では滑る。
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 ロープがかけてある場所が数箇所ある。石の肌は滑りにくいが、足場は階段のように水平ではなく、必ず傾いている。ロープはバランスを取りやすくするための補助的なもので、これを引っ張って体を引き上げなければならないほどの急傾斜ではない。この時期は枯れ葉を踏むと滑りやすい。
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 だんだんと麓から見上げている岩の山の片鱗が見えてくる。
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 急登を登り切ると落ち葉でふかふかの道になる山塊の岩の尾根に向かって登る。
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 山は紅葉が進んでいて花が咲いている植物は少ない。
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 尾根道に上がると展望が効く場所がいくつかある。
 岩泉町西部
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 旧岩泉駅方面。
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 別の展望場所。先ほどの展望場所から西の方に見える岩の上で撮影。絶壁の向こうに薬王堂や中学校が見える。
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 役場、高校方面。
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 小学校、旧岩泉駅方面。
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 盛岡と岩泉の境の早坂から岩洞湖あたりでは10月中旬から紅葉の見頃だが、宇霊羅山は今が見頃。尾根道でも標高が高ければ高いほど、葉の色が濃い。
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 岩肌が風化してできた薄い土壌に樹木が覆っている。
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 捻挫に気をつけながら歩く。
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 山頂は風の抜けが良く、日差しも出たり陰ったりで止まっていると寒い。ヤッケを取り出して風除けとする。座り心地の良さそうな場所はなく、立ったまま休息した。狭い尾根なので大勢で登りにくる山ではない。トランギアのアルコールバーナーと鍋を持っていたが、風が強く湯が沸くまで時間がかかりそうだったので、弁当のサンドイッチを食べて下山することに。先立って地酒の八重桜をお神酒として捧げる。
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 八切り三枚重ねのハム・チーズ・サンドイッチ。ハムとチーズの間にマヨネーズを閉じ込めておく。パサパサ感がなくなり水をがぶ飲みしなくても食べられる。
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 12時前にB&Gに入れるように11時前に下山を開始する。30分ほどで山道から林道に出られた。里の畑に降りてくると往きには気づかなかった豆殻の山があった。
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 B&Gには12時前に帰れた。干していた洗濯物を取り込んで、すぐに着替えてスーパーの松屋に土産物を買いに向かう。昼には灰色の雲が去り、見事な青空が見えた。
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 土産物には酒の中瓶とカップ酒二つ、ひっつみ、小豆ばっとうなど重たいものもあったので荷物は重くなった。家で計ってみたら15kgあった。往きよりも重い。
 13:35の盛岡行きバスに乗るために早めに岩泉病院前バス停に移動したが、西から山風が強く吹き寒い。
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 道の駅三田貝分校での休憩時にピーマン辛味噌とエゴマを購入。
 16時前に盛岡駅に着くも、全席指定ではない「やまびこ」さんは2時間後の発車。切符を買った後、久々にお店で熱いものを食べながら一杯やろうということで、切符売り場のすぐ近くにあった南部いろり庵に入る。繁盛店。地酒のあさ開 水神2杯と浜千鳥でゆったりと過ごしました。
 私が暖簾を潜った時は店員の交代時間で4人いたが、ほどなく厨房1人、ホール1人になり、時間も17時を回ると大忙しに。他客の注文で多いは「わんこそば、じゃじゃめん、冷麺の盛岡3麺セット」で一番手間がかかるに違いない品だ。店員の顔に余裕がなくなる頃、追加でおでんも頼んでしまった。おでんは盛り付けだけだからすぐ出てきた。さすがに、締めに「わんこそば、じゃじゃめん、冷麺セット」は頼めなかった。
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 ホームに上がって弁当とビールを購入。とり飯に銀河高原ビール酵母入り。とり飯650円で想像以上の旨さ。これより値段が高い東京の駅弁が見劣りする。
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 やまびこでの移動は時間がかかる。夜食は松屋で購入しておいた青豆すっとぎを食べる。甘いお菓子だ。
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 21:12に東京着。東海道線は混んでいたため、横須賀線の地下ホームまで移動。荷物も重いしグリーン券を購入して座ってきた。最寄り駅からは2kmほどを歩いてきた。帰宅したのは23:30頃。



by hills_mountains | 2016-10-29 23:59 | ハイキング・登山 | Comments(0)

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