分解した一輪車のホイールのパーツを実測し、今後ベアリングの交換やスクータータイヤに換装したりできるのかどうか検討することにした。まず車軸から16mmとされているが、わずかに細い。15.45mmといったところだろうか。
ガタガタのボールベアリングの内径は16.2mmといったところだろう。
リムからベアリングを抜くことにした。ネジや油圧を利用した専用の機材を用いて作られているとは思えないので、同じレベルのやり方で外すことにした。多少は歪むだろうなとは思ったが、もともと誤差の大きい加工品だからあまり気にしない。写真を撮るために平面に置いているが、実際はベアリンブの真下に穴か凹みか段差がないとベアリングは落ちないので注意。 簡単に外れた。ベアリングが抜けたくぼみが歪んで見えるが、最初からこんなものだ。 ベアリングの鍔(フランジ)のすぐ後ろの最大径を測る。35mm もう一つの方は35.3mm。組み付け中に歪んだのだろう。 リムの中心のベアリングが埋まる場所。右と左で若干形が違う。同じサイズのベアリングが埋まっていたことは確かだ。 ベアリングの厚みは10mmくらい。ブリキのおもちゃの部品のようだ。ボールベアリングというとバームクーヘンのような形の物を思い浮かべるが、ブリキの洗面器のようにテーパー状になっている。今までこんな形の物はみたことがない。こんなものが詰まっていた場所に精度の高い日本製のベアリングを嵌入することができるんだろうか。 タイヤの内径は20cmくらいだった。外径は35cmくらい。幅(太さ)は7.6cm。互換性があると思われるスクーター用の3.00-8というサイズのタイヤはすでに種類が少なくなっている。今のスクーターの主流はリムが大きいので8インチではなく10インチだということだ。しかし、3.00-8のタイヤを履いているスクーターはまだまだ現役で走っている。種類は少ないが新品のタイヤも売られてはいる。通販だと1500円前後からある。 愛好者が多いモンキーというバイクも8インチの内径のタイヤを使用するが、最低でも3.5インチの太さであり、一輪車のフレームを擦らないか気になるところだ。 一輪車のタイヤ幅は最大でも10cm弱まで。3.50インチならなんとかなるやもしれない。 車軸からタイヤ前方のガードまで20cm強。元のタイヤの直径(35cm)より数センチ大きくてもガードに触れることはなさそうだ。
明日、一輪車純正の車輪が4つ届く。それらと交換して外された車輪から状態の良さそうなものは密閉型高精度ベアリングやスクータータイヤへの換装などに使うため、リムと車軸とチューブはパーツとして保存しておこう。
ベアリングは1対買って実験したい。これは成功するかわからないし1000円もかからないのでまず私費でやることにしよう。うまくいったら請求しよう。
タイヤは所属のNPO会員の何人かが馴染みの輪業主に訊いてみてくれている。3.00-8あるいは3.5-8などの古タイヤが手に入るかもしれない。今日、自転車で区役所や郵便局に移動中にいくつか輪業店の前を通ったが、自分がそういう店に出入りしないのでなかなか頼みづらい。米糠を只で貰おうとするときも普段利用しない精米機のある米屋に入って融通してもらうのには多少の勇気が必要だった。米屋なら将来利用することにならないわけでもないが、自動車も自動二輪も持たない身で輪業店に出入りするのには躊躇するなぁ。しかしチャンスがあれば声をかけてみよう。それには外された3.00-8タイヤが店先に見えていなくてはやりにくい。輪業店の店先を凝視して物色する日々がしばらく続きそうだ。