電動ドライバードリルの電池交換

 三千数百円くらいの充電式電動ドライバードリルで、家事の延長程度のDIYであれば、これぐらいがちょうど良い。EL−330HBという型番も昔から変わらず今も販売されているようだ。小型収納家具の組み立てや解体、壁に何か取り付ける際のフックや釘を使う前の下穴穿孔、家電のメンテナンス(バッテリー室の蓋のネジ開け)とか、庭で堆肥枡を組み立てるとか、木工で何かを組み立てたりとか、住設のメンテナンスや修理ををするとか、家電を解体するとか、結構長い時間にわたってパワーを要するような使い方が多い。
 帰省先にはなぜかこの手の電動ドライバーがいくつもあり、そのうちの一つが我が家にもたらされたのだ。最近ではネジがすごく多い古い家電やPCの解体の際に重宝していたが、充電しても家電丸一つの解体にも付き添ってもらえずすぐに回らなくなっていたし、充電完了後からして少しパワーが弱い。蓄電量が小さくなっているだけでなく電流を流す圧が弱っていたのだろう。普通の人なら、買い換えた方が早いと考えるところだが、この個体は壊れた中の遊星ギアボックス(樹脂製)をメーカから取り寄せた丈夫な金属ギアの後継部品に交換したものなので、そうはいかないのだ。純正品のバッテリーは紙筒をまとっているが、大抵小さなものを連ねて必要な蓄電量と電圧になるようにしてある。ノートパソコンや電話や美容家電など充電して使うもののバッテリーパックも中は数本の丸いバッテリーを連結してあるものだ。硬い樹脂製の外装で完全に覆われたバッテリーパックだと中を見るためにはその外装の接着/融着して組み上がっている箱をドライバーでこじ開けたり最小限に破壊したりして中身を取り出し、基盤から電池を半田ごてで外したりして交換することになるが、そういうのは素人がやると交換後に加熱して本体まで焼いてしまったりおかしなことになるので素人には手が出しにくいようになっているのだ。
 替えの電池を探すために紙筒を破り、直径や長さや電圧などを調べて検索するも大手通販モールでもなかなか品物が出てこない。だけれども特殊な充電電池ばかり扱う業者というものが世の中にはあるものだ。電池は送料込みで2010円、1〜2年ほど前に交換したギアはホームセンター経由での調達で600円弱。
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 作業にはドライバー、ロングノーズプライヤーかピンセットのようなもの、紙筒の代わりになるような熱収縮チューブや絶縁自己融着テープなどがあると良いと思う。よく考えたら半田ごてで配線を外して紙筒から古い電池を押し出せば良かったかな。
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 半田ごてを当てて配線を外す。本当は融けた半田を吸わせるための糸状のものが売られていて、融けた半田をあちこち落としたりしないように作業できるのだが、濡らして固く絞ったウエスを下に敷いてある。精密な家電の電子基盤などの場合はこういうやり方ではいけないのだが。
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 電池同士を接続しているのはハンダではなくてスポット溶接のようだ。
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 新品の電池には両極に薄い金属板(端子)が貼り付けてある。どうやって接続すれば良いか迷ったが端子同士を半田付けすることに決定。端子同士がぴったりと重なり半田も薄くまとわせないと3連に直列した時に純正品の長さを著しく超えてしまうので、慎重にやる。それには細い精密用半田を用いると楽だ。コテ先も細い方がやりやすい。電池はテープで板の上に固定して一直線に並べ、かつ端子がなるべくぴったりと重なるようにする。多少の誤差は大丈夫だが直列せずにジグザグになると後で紙筒に戻す時に大変かもしれない。半田付け前に写真を撮ったと思ったが半押しにしただけでシャッターが切れてなかったようだ。
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 納まりの確認。
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 電池の接続はうまくいったので接続部分を絶縁しておく。何も被せなくてもショートすることはないと思うのだが、何か一枚纏わせることで遊びを減らして収まりが良くなる。紙筒を温存して再利用する場合は押し込んでください。ビニールテープは充電時の熱などで粘着剤がだんだんとべとべとと緩くなる恐れがあるが、再度の電池交換を想定していないのであれば良いのだろうと思う。電気工事用に自己融着テープというのがあってホームセンターでも売られている。絶縁以外にも結構使えるので、ビニールテープが劣化した時のベタベタで嫌な思いをすることが多い人は試しに買って見るのも良いと思う。うちでは阪神淡路震災の後に色々出版された防備マニュアルに出ていたのだと思うが、数巻買ったのが利用の始まり。ビニールテープのような粘着剤の劣化がないので長期保存に良いのだ。
 下のは熱で収縮するチューブで、ホームセンターでも電工資材のところで数種類の太さのものが売られている。ドライヤーの熱風などを当てると中のものとぴったりと密着する。市販の家電用交換用充電パックも同様にまとめられている。ドライヤーだと結構収縮に時間が掛かるので、中の電池まで加熱してしまいそうだ。ろうそくに火をつけて炎に近づけたり遠ざけたりしながら中の電池まで強く加熱しないようにして作業した。着火用の長いライターがあれば、そちらの方がやりやすいかもしれない。
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 電池パックの両極に元のように配線したら、スイッチを入れて通電の確認。銅線を挟んで潰して断線させてしまわないように線を元どおりに這わせたら外装を戻してネジ止めする。
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 心なしか麦球の明かりも強く光っているようだ。電池容量は古い純正品よりも大きくなっていると思うが、説明書通り3時間充電で使うことにする。ちょっと充電しただけで新品の時と同じくらいの出力が出ているようだ。これで家電の解体もちょっとした大工仕事も早く楽になる。
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 アマゾンでは3200円で買える品をこれまで2700円程度かけて再生させることができるのも、道具や資材が割と揃っているためだ。今の学校はどうだか知らないが、昭和の頃は技術家庭科の電子工作の自習では最初に半田ごて組み立てからやって、それを使ってラジオだのインターホンだのを工作した。丁寧に作れた人はまだをそれを使っているかもしれない。うちには親譲りのものと自作品とがある。そんなにしょっちゅう使うものではないのだが、使える道具は取っておくものだ。帰省先に眠っているものがあればもらってくるとかしておくといい。
 最近は工具がほとんどない家庭が多いようだ。不器用な人間が増えるわけだ。

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by hills_mountains | 2018-06-12 18:25 | 家電や住設のメンテナンス/修理 | Comments(0)

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