婦人用自転車のタイヤ交換

 帰省先の自転車の前後タイヤの亀裂が深くなりパンクしやすい状態なっていた(上右) 実際後輪は最近空気漏れが大きかった。前輪はタイヤサイドがカサカサになっていた(上左) 2003年頃に交換したものだ。後輪はその後交換しているが劣化が進んでいた。
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 交換用の買い物は、24インチタイヤ(共立)2本、チューブ1本、リムテープ1巻、ゴム同士の癒着防止にシッカロール(鉱物粉末のタルク主原料)

 自転車をハンドルとサドルを支点にして上下逆さまに立てる。前輪はリムを挟むブレーキが付いているので、それに引っかからないようにタイヤの空気を抜いておく。ハブを固定しているボルトを外したら、簡単に車輪が外せる。タイヤレバーでタイヤのビード(片側)を外し、チューブを抜く。タイヤのもう片側のビードも外してタイヤを取り去る。タイヤのビードには鋼鉄の輪が仕込んである。タイヤを燃やすゴミとして自治体の収集に出す際には自治体の決まりに従う。ワイヤーカッターやボルトクリッパーなどでないと切れない。タイヤを6~8分割できるようにビード部分を断ち切れば、あとはキッチンばさみのような丈夫な鋏でゴム部分は切断できる。前輪のチューブは変質もなく再利用できる状態だった。ニップルの頭を覆っているゴムのリムフラップはかなり傷んでいて再利用できる状態ではなかった(下左) リムの内側にはタイヤの縁(ビード部分)のゴムが変質して張り付いている(下右) ヘラようなものでこそげてきれいにしておく。ゴムは油分に弱いので、必要があればエタノールやパーツクリーナーを染み込ませたウエスで払拭しておく。
 リムフラップはホームセンターでもサイクルベースあさひでも手に入れられなかった。チューブも最近ではI型チューブといって輪になっていないものが売り出されている。チューブだけ交換するならば車輪を外さずに作業できるのだ。この際にゴムのリムフラップを交換するには車輪を外さないといけなくなってしまうので、丈夫なビニールテープみたいなリムテープを使うことが多いようだ。リムのサイズにかかわらずリムのサイズにかかわらず利用できるのも好まれる理由のようだ。あまり好きではないのだが、通販でフラップを注文している時間はなかったので、テープを利用。
 新タイヤのビードを片方リムに入れ、チューブにシッカロール(ベビーパウダー)をまぶしてタイヤに納める。バルブをリムに通したら、空気を少し入れると扱いやすい。もう片側のビードもリムに入れる。空気を入れる前、リムとタイヤの隙間からチューブが見えていないか確認する。チューブがタイヤ内に完全に収まっているか全周確認したら、前輪をフォークに戻して、泥よけのステーを引っかけてボルトでしっかり締め付ける。タイヤに空気を入れれば前輪の作業は終了。

 後輪は面倒だ。チェーンのコネクティングリングを解除して切り離さないといけない。それだけでなくハブに付いているドラムブレーキのワイヤーを外し、ブレーキをフレームに固定している金具のボルトを外す。ハブを固定しているナットを外して、泥よけステー、荷台ステー、スタンド、チェーン引きを外し、ようやく後輪が外れる。このあたりのことは同様の作業をした時の記事がある。

 チェーンが汚れていたので、オレンジオイル主成分のチェーンクリーナー少量とともにチェーンをペットボトルに入れて振り、しばらく放置して汚れを溶かし出す。
 前後の歯車もきれいに払拭する。タイヤ、チューブ、ゴムのリムフラップを外し、すべて交換を決定。スポークとリムをきれいにしてリムテープを巻き、新しいタイヤとチューブをリムに取り付けて空気を入れておく。
 チェーンをボトルから取り出す。汚れた溶剤はウエスに染みこませる。チェーンの隙間に残った溶剤もウエスで拭き取る。濯ぎとしてパーツクリーナーを浴びせかけて汚れをウエスの上に滴らせる。よく拭き上げて洗浄完了。針金にチェーンの端を通してチェーンを前歯車に掛ける、針金を使わないとチェーンをチェーンケースの上側を通して後ろに遣ることは難しい。またチェーンを前歯車に掛けたあと後ろ歯車にチェーンを掛けて繋ぎ合わせるまでチェーンの両端をチェーンケースの後端に保持しておかなければならない。このときに針金などが必要。
 
 後輪を戻す。チェーン引き、スタンド、荷台ステー、泥よけステーを間違いなく車軸に戻し、ボルトをねじ込んで緩く仮押さえしておく。ブレーキ固定金具も緩く仮止めしておく。チェーンを後ろ歯車に掛けて指で押さえながら針金を外す。コネクティングリングでチェーンを繋いだら、チェーン引きでチェーンの張りを調節する。車軸を固定するナットを締める際は車輪がフレームに対してまっすぐに並ぶようにして締め付ける。
 上下逆さまにしていた自転車を元に戻し、チェーンの張りを確かめるべく、後輪を5センチほど浮かせて手を離し、着地したときの弾みでチェーンがチェーンカバーに当たる音がしないか確かめる。ガチャガチャと音がする場合はチェーンの張りが弱いので、スタンドで立てて、車軸のナットを緩め、チェーン引きで調整する。チェーンが暴れてチェーンカバーを叩いてしまわない程度で張りは充分。ペダルを手で回してゴリゴリした感触があれば張りが強すぎるので少し緩める。チェーンの張りは強すぎると歯車やチェーンの摩耗が早くなる。最後にクランクを少しずつ逆転させながらチェーンのつなぎ目にオイルを一滴ずつ差す。コネクティングリングのところから差し始めるといい。全部のつなぎ目に差したら、クランクを数回回転させて油を馴染ませたら、ウエスをチェーンに軽く押し当てて、クランクを一回転させて余分を拭き取る。チェーンカバーの開口部を閉じてネジで固定する。最後に後輪ブレーキの固定金具を締め付け、ブレーキレバーの遊び(=ワイヤーの張り)を調節するボルトを完全に締めてから、ワイヤーを張りながら固定。ブレーキレバーの握り具合(遊び)を調節する。たいていワイヤーの張りが足りず、レバーを大きく握らないとブレーキが効き始めないので、ボルトを緩めてワイヤーを張って握り具合を調節する。
 
 これで必要な作業は完了。その他、ブレーキレバーや前ブレーキの軸、スタンドの回転部分などにも一滴ずつ注油。流れ出したり滴ったりするほど注油してはいけない。要らないところに油が回ったりゴミを寄せ付けて汚れる。余分は拭き取っておく。前輪のリムには油が絶対着かないように。ブレーキが効かなくなる。

 後輪のタイヤ交換は自信がなければ自転車屋に任せるべきだ。慣れないと非常に時間が掛かる。もちろん工具もそれなりに必要だ。ただし、パンク修理は100円ショップのキットだけでもできる。車輪を外すことなくタイヤのビードを片側外し、チューブを引っ張り出して、チューブに空気を入れ穴が開いているところを確かめてマジックで印を付け、紙やすりでチューブの表面を掃除してパッチとチューブにゴムのりを薄く塗布して1~2分待って溶剤が飛ぶのを待って、半乾きになったらパッチとチューブを貼り合わせてゴムハンマーやローラーでよく圧着する。一般の自転車のタイヤに適合する太めのチューブは作業しやすい。私は小学生6年の時に移動自転車店が近所の公園に来て開いていたパンク修理ワークショップで習った。そのとき以来、パンク修理は自分でやっている。

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by hills_mountains | 2018-10-19 14:30 | 自転車メンテンナンス/修理 | Comments(0)

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