横浜市の山林ボランティア団体が参加を促される環境創造局主催の講座はいろいろあるが、蔓延る竹を刈った後の材の行方がないことが大きな問題になっているので、こういう講座はなかなか有意義だ。日本に残る竹細工職人はどんどん減っている。竹製のものが金属やプラスチック製に置き換わっており、竹の生活雑貨も国産ではなく中国をはじめとした外国産が多いのが原因だ。数少ない職人のうちの一人を招いての講座は、手仕事を間近で見られるのですぐに上達する。実寸大で見られるわけでYouTubeなど足下にも及ばない。柳田竹細工店の柳田喜代松さんは笑顔を絶やさず惜しげもなく技を伝授してくれた。お陰ではじめて作ったのにうまくつくれた。
柳田さんが使っている針金締め込み用の作業台は箒作りにはなくてはならない。今後も単独で箒を作りたければ台を自作するしかない。早速何とかしよう。
竹林を手入れすればするほど うず高く積み上がる竹材に恐怖感すら感じる今日この頃。積み上がった竹の竿が腐って土に還る前にどんどん新たに材を積み上げていく。ドラム缶炭焼は窯の容量が小さい。一度に炭にできる竹材の使用量が微々たるものなので、竹を切り揃えて割って節を掻き取る手間や時間も考えるとあまりにも能率が悪い。
やはり農地や花壇の土壌改良用のポーラス炭を野焼きや穴焼きでたくさん作っていくのが良いのだろうと思っている。チッパシュレッダーなどは急傾斜地では入っていけないしシュレッダーが安定して置ける場所まで材の方を担いで登り降りするのは現実的ではない。