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シャツの襟と台の表裏反転

 擦り切れた襟や袖の修繕に長らく手をつけられないでいた。
 職場ではスーツを着る人が多い中で、ややカジュアルな服を黙認されていた外国人と仕事をすることが多かったし、何と言っても震災の影響で丈夫で扱いやすく動きやすい衣料をますます着るようになった。ネクタイと合うぎりぎりのデザインのシャツやパンツやジャケットを利用していた。
 スーツやワイシャツではないものを仕事着としているので、少し見すぼらしくなってきたら職場以外の場所で着るものとし、やがて汚れてもいい作業着となり、果てはウエスになっていったのだが、勤務時に着るのは見すぼらしいかなと思える原因は襟や袖口の擦り切れや汚れだ。それ以外の部分は全くもって問題がないのだ。だからそこだけ修繕できれば使用のグレードを下げるのを遅らせることができる。
 以下のリンクのような修繕ができればと思っていたが、うちにある50年前のミシンの使い方をウェブ上で見つけた説明書で詳しく学んだことで、やっと試してみることにした。
 
 試してみると言ってもウールと化繊を織り込んだ30年前から愛用している速乾性登山シャツをいきなり解体した。登山や寒冷期のサイクリングや旅行にも使ったし森の手入れや災害復興のボランティアでも使ってきた。
 しかも、襟だけでなく襟台もろともに前身頃と肩ヨークから外して反転させ、裏だった綺麗な面を表に見せ、汚れて擦り切れた面を裏にするという大工事だ。しかも上のリンク先のようなブログ記事をよく見ないで解体を始めたものだから、襟台の幅とシャツの前身頃+肩ヨークの幅をピッタリ合わせて縫い合わせることに最初は失敗し、再度 糸を解くという面倒なことになった。待ち針の使い方を工夫し結果的にスタンダードなやり方で作業していたようだ。せっかくチャコペンがあるのだから中央と両端の位置がぴったりと合うように印をつけてから解くべきだった。
 襟+襟台を外して表裏反転させたあと、解体前と同じ構造になるように襟や襟台や襟台巾の縫い合わせ方も変える。襟元のボタンとボタン穴の位置も入れ換える。穴を塞いでボタンを付け、ボタンを外した方にボタン穴を開ける
シャツの襟と台の表裏反転_b0113219_00181986.jpg


 結果は及第点。表向きは擦り切れも汚れの沈着もない。襟を捲ると元表側のアラが見える。縫い目が歪んでいるところもミシンに慣れればだんだんと美しく仕上げることができるようになるだろう。また、裁縫じょうずという接着剤を補助的に微量使うと仕付け縫いをしなくてもマチ針だけで縫い合わせる布が動かなくてよい。
シャツの襟と台の表裏反転_b0113219_00191706.jpg
 
 
 襟の次は袖口だ。今度は解きではなく、ふちどりテープで擦り切れたところを包み隠す。補強にもなっていいだろう。ユザワヤにでも行くかな。
シャツの襟と台の表裏反転_b0113219_00203087.jpg
 30年前のシャツがさらに寿命を延ばすことになる。森の作業やボランティア作業用になっていたが、かなり格上げできそうだ。このシャツは今同じ品質の布を使っているものを探してもなかなか見つからない。mont-bellなどにも似たようなものはあるのだけど、最近の製品は保ちが悪そう。

by hills_mountains | 2019-02-26 23:59 | 生活一般 | Comments(0)

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