人気ブログランキング | 話題のタグを見る

不適切なフック型カッターを修正

私が所属するNPOにはチェーンソーが数台あるが、製造過程で上刃と横刃を研ぎ出すときにできる樋状の溝を外してユーザーが目立てし続けたことにより刃角が変わってしまい、プロ用の機種にも関わらず残念な性能低下に悩まされてきた。
不適切なフック型の刃に目立てゲージ「ハスクバーナ コンビゲージ 0.325" 4.8mm 21BP・21VP用」を使ってヤスリを当てるとヤスリの曲面がカッターの曲面に全く沿わない(写真左上)。それだけ刃の形が出荷時状態から変わってしまっているということ。
目立てゲージによって正しい角度・高さでヤスリを動かして切削角を修正した結果が写真左下。
写真右下は修正後の刃の形。今回は上刃切削角度が修正できた状態で止めておいた。今後チェーンソー使用毎に正しい目立てをしていけばさらに修正が進んで上刃と横刃が同時に研げるようになり、より理想的な刃形に修正されていく。
不適切なフック型カッターを修正_b0113219_14021138.jpg

 ヤスリを当てる位置が低すぎて下の方ばかり擦っていると上刃がとり残されて庇のようになってくる。それでもなお同じやり方で下へ下へと擦っているとヤスリが上刃に当たらなくなる。当然、切れ味が悪くなる。
 写真下は目立てゲージでヤスリを当てる高さを正しくして写真上のフック型の刃を上刃切削角60°に修正した結果。この角度で研ぐと大鋸屑が短冊状になり、押しつけなくても機体の重みで気持ちよくガイドバーが材に食い込んでいく。作業時間が短いので体力も温存できる。
不適切なフック型カッターを修正_b0113219_14030053.jpg

by hills_mountains | 2020-01-24 23:59 | 山林作業ボランティア | Comments(0)

このブログ内の自転車整備やDIYの記事を参考にする場合、読者の責任において取り組むようにしてください。


by hills_mountains
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31