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Husqvarna(ハスクバーナ)540i XP、16“RTバー、SP21G-64Eチェーン

 540i XPは、ハスクバーナのバッテリーチェーンソーのうち最も強力な機種。16インチ(40cm)のX-Precision 0.325" mini ピクセル 1.1 RT(SM)ガイドバー。SP21G (0.325”, 1.1mm)チェーン。
 梱包に使われている箱はなんと台形柱。一個当たりの体積を減らすが、2個並べると直方体になり、倉庫やコンテナ輸送でも無駄な隙間を作らず嵩張らないということになるね。省資源・省空間を達成している。初めてこんなのを見た。
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 早速バーとチェーンを組み付けてみた。
  • モーター冷却用のファンのカバーに埃除けのスクリーンを付ける(上段左)
  • バーの取付部とスプロケット(駆動用歯車)を被うカバーは金属製。固定ボルトはカバーから落ちないように金具で繋がっている(上段中)
  • エンジンではないので遠心クラッチやバンドブレーキがない。見た目にもすっきりしていて、清掃がしやすいに違いない(上段右・下段)
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 本体のみで質量2.9 kg、バッテリーおよびバー・チェーンを組み付けてチェーンオイルを満量にした状態で約5.2kgだった。
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 バッテリーと充電器は、先に購入し、我が家の生垣やツツジなどの剪定でも、「勝手に道普請」での笹薮開き・灌木切りでも活躍している同社製のヘッジトリマー136LiHD45とセットになっていたものが合う。BLi200X (36V, 5.2Ah)は高出力高容量のバッテリーで、一回の満充電でかなり長いこと作業ができる。トリマーで1日~2日ハードに使っても充電量表示LEDが1つ減る程度だった。週末2日間連日チェーンソー作業してちょうどなくなるくらいか?いや、チェーンソーの稼働時間は作業時間全体から見れば極わずかなので2日と言わず3日か4日保つかもしれない。バッテリーチェーンソーにはアイドリングがなく無駄がないから。そうすると急速充電器は持って行かなくても良いかもしれない。チェーンソーでの使用でどれだけ電力を消費するのか探っていかないといけない。

 チェーンスピードは24m/sで、40ccエンジンソー相当のパワーが出る。本格的な林業用とは紹介されていないが、自伐型林業、里山保全、薪作り、榾作りで活躍しそうだ。

 騒音だが、低周波振動が少ない分、壁や窓を通過するような騒音とはならないことが期待される。実際、測定してみないと分からないなぁ。スマートフォンのアプリに騒音をデシベルで測定可能なものがある。
 電気モーター駆動の場合は手への振動が圧倒的に少ない。ハンドルに伝わる振動を減らすためのバネやゴムのダンパーが付いていない。けれどもハンドル径がやはり小さいように思う。やはりロード自転車用のハンドルバーテープを巻いて握り具合を調整したい。振動をさらに軽減してくれるものと思う。 エンジン式チェーンソーは、ピストンの直線運動を回転運動に変換する機構で大きな振動を生ずる。Zenoah (ゼノア) GZ330EZでは前ハンドルの太さ調節と振動軽減のために自転車用のハンドルバー・テープを巻いて、振動軽減手袋をしている。それでも手に伝わる振動はかなりきつい。大径木の倒木処理など密度の濃い作業をしているときは影響が大きい。 ただし電気モーター駆動でも、ソーチェーンカッターやガイドバーの研磨で切断時の振動の元を極限まで小さくしておかないと、振動は大きくなるし、切断終了までの時間が長くなり、振動暴露量が増加する。ソーチェーンカッターの研磨とデプスゲージの調整はなるべく精密に行いたい。
 
 Zenoah (ゼノア) GZ330EZに適合する25AP規格のチェーンでも研磨の際に使っていたコンビゲージは大変重宝した。540i XP用のチェーンに適合するコンビゲージも当然注文。切れれば良いというなら、フリーハンドでの研磨でも良いけれども、カッターに由来する振動を増やさないようにしたい。また里山保全では樹木を枯らさないために切口が滑らかできれいな方が良い。広葉樹の更新や整枝には精密な研磨が理想的だ。傷口が汚いほど癒合が遅かったり枯れ込んで腐ったりしやすいから。
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 540i XPは一式で5.2kgで、Zenoah (ゼノア) GZ330EZ(14インチバーと25AP76E装着、チェーンオイル満量)約4.8㎏と比べると、約400gしか違わない。だけどバッテリー式ということで他の携行品からはいくつか不要な物も出てくる。チェーンオイルは必要だが、ガソリン用の携行タンク(1Lと0.7L)、ガソリンとエンジンオイル、燃料用のフィルター付き漏斗、予備の点火プラグ、プラグ用レンチが不要。かなりの装備軽量化につながる。その分、これまで含めなかった装備を入れることも可能か。
 またガソリンの携行が必要がないということで、鉄道やバスなどを公共交通機関の旅客約款に抵触することなく利用可能だ。ガソリンは作業現場の近くで購入しているが、帰宅までに全量使い切ることができないこともあり、やむを得ず携行缶に残った燃料を少量持ち帰ることもある。キャンプを伴う登山の際に消防法不適合携行缶に入れたガソリンや液化ガスのボンベをバックパックに忍ばせてバスや鉄道を利用している者も皆無ではないはずなので、数百㏄入った消防法適合1L携行缶を持っていることがどれほどのことと見なされるかはわからないが、危険物である以上移動中は常に気を緩められない。その点バッテリー式は問題は皆無だ。
 自分の休暇に合わせてチェーンソーで災害復旧や過疎地の樹木伐採支援などに何日も泊まり込んで作業するとなると、急速充電器QC330が必要になるのだろうが、その重量は約1.4㎏だ。大きさは普段運んでいるガソリン携行缶2個分と同じか少し小さい。しかしそういった長期の場合はエンジン式チェーンソーを持参することも可能だ。
 自転車トレーラーTRAVOYでの今までの移動と同じ程度の重量・嵩の荷物に収まりそうだ。以下はZenoah (ゼノア) GZ330EZを含む装備の荷姿。これに小さめのバックパックを担ぐ。
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by hills_mountains | 2021-09-19 17:31 | 山林作業ボランティア | Comments(0)

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